生きること



生きること

 

それは競うことではなく

追われることでもない

自分を包み込むものが 次々に変わりゆく中で

自分だけが変わらないでいる

ただ それだけのこと

 

私の好きな『私』に帰ろう

私は 私だけの輝きを持っていればいい

ひまわりがひまわりであり

山茶花が山茶花であるように

私は 素直に私であればいい

 

 

余白

ニュートラルギアを持たないエンジンは 

休むことなく 回り続けなくてはならない

「遊び」と呼ばれる わずかな隙間のない歯車は

やがてその精密さゆえに 過度の衝撃に耐えられず

滅びていく

余白のないページは

言葉が発するエネルギーに押し倒されて

読む者を その外にはじきとばす

                     

すべて「余分なもの」として在るものには

それだけしか持ち得ない美しさがある

だれもが愛でる美しさではないけれども

リンとして主張する潔さがある

心の中の余白にまで 言葉を埋め込んではいけない

余白は何もないからこそ 美しい

 

 

足早に過ぎた 時の流れ

立ち止まり 振り向いた数だけ

そこには大切な人との出会いがありました

私が私の人生をいとおしむように

あなたの人生も どうか輝くものであってほしい・・・

夢を削りながら生きていくことに 逡巡することはありません

削っても 削り尽くせぬ夢があればいい・・・・・

そのための心の旅が 今また始まろうとしています

 

長い道の途中でめぐり会えた幸せを

あなたとともに 分かち合えたらと思います



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