始めて履く75mmノルムの革靴(フニャ靴)に3ピンの細板。上写真、彼女はちなみに元クロカン部。圧雪された硬い栂の森ゲレンデをどう降りるのか?と見てたら写真のようでありました。「だよな〜」とか「やっぱりな・・」と上方でつぶやいてるのは彼女の父親。。まぁ、イントラ目線からこの一枚、各方面より切ることは如何様にも可能なのだけれども、今回は焦点を「山足」とまずしましょう。ひとまず動画からどうぞ(↓1:12より1:46まで)
いかがでしょう?慣れない道具に不得手ながら、上手い事辻褄を合わせるように降りてきています。ハの字にしてパラレル斜滑降、またハの字にして斜滑降・・。着眼は斜滑降時の山足です。膝を落として踵上げたりなんかしていませんね。何をしてるかというと、板のトップからテールまでのエッジをフルに使い、斜面に引っかけたり、時にはずらしたり〜・・そして押しすぎないように押している山足の外エッジ。ここが肝です。滑落しないためのここが生命線!登山ですごく急な斜面を横向きに降りる時も、靴で同じような山足の使い方すると思います。と、ここで結論には急がず次の映像を見ていただきたく。0:51から0:55のところ。核心部は0:54。からのパタパタパタ。
このパタパタパタ、出来る人は少ないと思います(←キッパリ!)。というか、プラブーツだと難しいですね。なぜか?足首が動かないからです。。パタパタの着眼は板が水平であることです。水平・・板のトップが上がるわけでも下がるわけでもなく水平。クロカンの選手は普段からコーナーをこうして(しかも加速しながら)曲がっていきます。動画は圧雪されていない環境。ゆえ板が横ズレしません。ところをパタパタパタで事なきを得ず。皆さんだったら、0:51の状態からどうやって止まろうとしますかね?ハの字でしょうか?それともテレマークターン?パタパタパタしようとしたら一歩目でつまずいて頭から刺さっちゃう・・ってなんだか容易に想像できてしまいます。。そう、林間で急に止まれることってもの凄く武器ですよね。だからパタパタを出来るように練習しよう!!と思ったらその核心は何度も言いますが、「板が水平に持ち上がること」。
ところで階段登行、ってご存知ですか?知ってますよね。斜面(フォールライン)に対してスキーを(90°)横向きにして、一歩づつ登り上げるあれ。山足一歩、次に谷足一歩。この山足一歩が水平に上がらない人、実は凄く多いんです。真上に上がってるつもりが実は斜め前に曲がってく。。それと立山でよく見かけるのが稜線直下、カリッカリのところを階段登行しようとして数歩目で滑落していく光景。。山足を上体より斜面上方に持ち上げてしまい、上体が谷に傾くことで谷足のエッジ角が寝てしまいスリップ〜。脚を広げたまま墜ちて行くので分かります。正確な階段登行や如何に?はまたの機会に譲るとして(なんだ!!←誰も教えてくれない!ビーコン以前に押さえておきたい基礎でやってます)、ここでも板を水平に持ち上げることが望まれます。大事ね。前述のパタパタパタと一緒です。
さて、ここでもう一度この写真に戻ります。彼女、パタパタで板を水平に持ち上げる要領のまま、実は山足の板を押してます。お分かりですかね?ちなみに、、彼女を元クロカン部と前置きしましたが、クロカン経験のない方、アルペンスキーを経験したことのあるレベル程度の方にこの道具立て、そして同斜面、という環境を設定してあげると写真と同じような格好にまず納まります。これが「第一選択」。セーフティーとも言いますね。誰もテレマークポジションなどとりません。一方で形が似てるからと言ってこれを「やはりアルペンが最強!」と結論付ける方(←結構居そう)は考え無しの部類です。どんな種類のスキーを選択しようとも、斜滑降はコレ、というだけのことであります。曰く、斜滑降の核心は山足の外エッジ。ともすればそれが反対の谷足であったり(あるある・・)、全くもって理屈が分からないのですが外向や外向傾がまず大事〜という派もあるようですが、結論はキッパリ!山で出ています。斜滑降、パタパタ、階段登行、、全ては板を水平に持ち上げることが出来、また水平に押すことのできるキーワードが支配します。まほろば倶楽部の講習の第一選択、「チュッ♪」ですね。つづく・・かな??
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