話題のアンドリューの革靴をラッピーさんで見てまいりました。
左がサンモリッツで右がリビーニョ。輸入元のマジックマウンテンさんのカタログはこちら。下動画ではサイド剛性の感じを見ていただきたく、柔らかい代表にクリスピーのBRE GTXを、硬い代表でスカルパのビンソンを加えて比べてみました。
んー、やはりビンソンと同等には硬くないですね。ビンソンのサイドはしなりもせずにカッチカチです。一方で両モデルのサイドは指で押すとしなります。しなりはしますが、でもくにゃくにゃではない、といったところ。次に指の付け根、曲がる部分についての観察。ビンソンの場合、革自体の厚さが厚いので曲がり癖といったものが生じます。ゆえに実践投入する前に慣らしの段階が必要で、それは歩くことで靴底のラウンドを形成していくわけですが、、このアンドリュー両モデルの革はビンソン程に厚くはないので、その曲がり癖に気を使う必要は無いものと。。他方、気になったのは仮に深く曲げた時の(踵を上げ過ぎたときの)革の折れ具合です。V字で内側に食い込んでくるのでそれが指に当たると(刺さると)痛いんですよね(←90年代前半からの方は経験あると思いますが・・)。
着眼はここです。緑の部分。上写真はサンモリッツ。赤い部分は踵を上げると曲がるライン。緑の部分は革の折り目となっており、これを尾根と例えてみます。この尾根の上に曲がるラインが重なっている場合、曲がりは緩やかになります。両サイドの尾根が抵抗になりますからね。ベストは下左写真ビンソン。しっかり折り目の尾根にクロスしています。サンモリッツの場合はどうかというと、、まぁ尾根の端でぎりぎりで掛かっている様子。セーフ、かな?紐を通す金具がもう一段下についていればベストなんです。。
一方で上右写真、リビーニョの場合はスネ当て(ベロ)がこのような裁断となっているために尾根にはなりません。ゆえ、赤いラインで深く折り曲げた場合に革はV字で内に食い込みます。ま、深く折り曲げなければよい、踵を歩く以上に上げなければよい、ということではあります。これがBRE GTXみたいなフニャ革ならいくら食い込んでこようが痛くは無いのですがね。。さてもう一点、重要なところでソールの厚み。両モデル共に17o‐19o。テーパーってご存知ですかね?コバの部分にかけて厚くなってます。ゆえに19o。ここはビンソンとほぼほぼ一緒。ちなみにBRE GTXは靴底が15oほどで先端から踵まで同じ厚さ・・だったと記憶。こういう部分もまた、歩きたくなる靴なのか、一方でねじれに強くターンに向いてる靴なのかの見どころでもあるわけです。
もうひとつ!サンモリッツのベロの内側にはクッションが付いています。これが指の付け根あたりまで続いており、前述のV字食い込みのタッチに関してはさらに効果的に和らげてくれるものと。この内革の感触がまた良かったです。と、こんなところですが参考になりましたでしょうか?ラッピーさん、協力ありがとね〜〜。  
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