うちで講習受けたことある方なら「あ、これ知ってる!」な一枚の紙。手前が斜面上で向こうが斜面下。紙は雪面。真ん中の直線がフォールライン(←雪玉を転がすとコロコロと転がり落ちて行く方向)で曲線はターン弧(一応スキー板が描くライン←ひとまず)ね。そしてちょんちょんが切り替え点。スキー用語でいうとクロスオーバーね。
さて、話はさかのぼってイントラとスキー技術談義。僕はホワイトボードなり紙なりに書かないとお互いに伝わらない(と確信してる派)・・ゆえ、手近なA4コピー紙にささっとフォールラインとターン弧を。そして「あなたの切り替え点、クロスオーバー点はどこ?」と質問。彼はフォールラインと交わる点にちょんちょんと(上写真)。いしきだ:「ないね(←キッパリ!)」。
いしきだ:「あなたはこれだよ」ともう一枚作って切り替え点(クロスオーバー点)をにちょんちょんちょん@(上写真)」。相手:「いやいや違いますよー」と最初の写真。フォールラインとの接点でのクロスオーバーを主張。彼は普段ハイカットブーツ履いてカービングターンとかしている人。上手い人。イントラだしね。だから主張は分かる。。
ならこうしたらどう?と紙を湾曲。連想はスノーボードのハーフパイプ。こういうとこでターンするときにどこで切り替える?相手は「えっ・・・・」。
ここじゃない? 相手:「・・・です」。 だよね。。
ボトム切り替えって知ってる?相手は「ん??」。まぁそうだよね。こんな環境、普段滑ってないし。ってか無いし。ましてやこの地形をメソッドに活用・・なんてのは日本ではあるのかしら??僕の最初の経験はNZにて。オフピステ。夏は急な沢状な地形、そこに雪がついてハーフパイプ状に。そこをガン・バレル(gun barrel / 砲身)と呼んで皆、喜んで突っ込んでいきます。切り替えは上左写真のタイプがほとんどで、ぎゅーん!と上がってふわっと浮いたところでくるっと回り→着地→また対岸に向かってまたばびゅーん!!はたしかに面白い!これをアルペンの指導員資格の時にボトム切り替え(上右写真)を要求され、「ん!?」「ボトム??」。で、肝心の核心は省きますが(え==っ!!)この一連が僕に与えた影響の大きさたるや、まさにターニングポイントと呼べるものでありました。「あー、なるほどー」「分かる分かる」「カービング」「オフピステン」「メソッド」「環境設定〜」「くぅ〜〜〜〜」。 そう、紙を平らに戻すとゲレンデなのですが、左は上下動、右がベンディング(←当時のアルペンの話ね)。ちなみに同時期、幸運なことにヘルマンマイヤーやオーモットの朝練(←リフトを未明の時間に動かし/斜面はもちろんカッチカチ)の帯同を許され、あの氷の斜面を見た目はなんだか動きはフラフラ〜、だけど足元はギュギィ==ン!なフリーランを目前に。そんな彼らを業務用ビデオ下げて追撮までしてたんだからまさに狂気でした、あの頃はね(・・遠い目)。目の前にあったのが世界の頂点。見たのがカービング。。でもベンディングじゃない!これが僕が次にレーシングコーチ資格にチャレンジした理由。で、納得! あれ?ハナシ逸れたかな。。
一般的に上下動で滑ってる人のイメージ図はこうなります。さらには上下動してるつもりではなくても、平面、ゲレンデで滑ってると概ねこうなります。テレマークの場合、ハイカットブーツ履いてる人は道具でまずこれに。いくら上手、と言ったとしても。あとテレマークポジション、って言った瞬間にこれに。ダメ、と言ってるわけでは決してないんだけれど、こうして滑っているのにもかかわらず、
こうだと勘違いしていることはイケマセン。結構たくさん知ってるんだよね。。イントラだったならばデモが現状、または認識と食い違っているのだからアウトです。もし、肩を持つところがあるとすればこの違いはゲレンデの整地では気づけないということ。上述したハーフパイプ、もしくはガン・バレルに環境を置けたらね。。そこで無理やりにでもするボトム切り替え。足が頭より上に上がっていって逆さまになる感覚。またその足が上から降って下りて近づいてくる動き。それを縮むことで受けとめながら一瞬的にするクロスオーバー。からまた足は離れて行き・・。上半身(というか)はずっとボトム部分、まさにフォールライン上を落っこちます。を、
バックカントリー版に置き換えたモデルが上写真。フォールラインを山折りに、今度は紙が立ってますよね。これが雪の厚み分です。バックカントリー(もしくは山)とゲレンデの違いは雪の厚みです。それが30pだったり80pだったりと。ゆえにここでは板が潜ります。圧雪されてるゲレンデでは使わない言葉、「潜る」の登場です。潜ったらどうなるかというとまずは失速します。これが転倒原因第1位。スピード差。次に潜った板はズレません。回りません。一方で、ゲレンデでは板が潜らないのでズレ回りが可であり、板を踏みながらも失速を感じずにターン弧へ。ゲレンデでたくさん練習重ねたのに山でダメ。原因はここの違いです。ここで見方を変えて・・潜らせたらスピード落とせます、と肯定的に捉えたらどうでしょう?逆だと浮かせればスピードが上がります。怖いと感じたら徐々に潜らせます→また浮き上がらせるの繰り返し。これがスピードコントロール。これ、ターンじゃなくていいんですよね。直滑降、板を押したり引いたりで潜らせたり浮かせたり。これが上写真の弧となります。上半身(というか)はフォールライン上を真っすぐ降りてます。押したり引いたりは左右片足づつ(ん?)。だから元からシュプールは一本しか書いてません。あれ??実はの今回の核心部分、想像つきますかね?ヒントはこちら↓
ちなみに、この上下動パターンの紙の場合だと、どこをどう折ったらバックカントリーパターン、厚みのある雪仕様になるのか全く見当がつきません。。つまりは圧雪のみなんでしょうね、という結論。であるから山で新雪滑るなら潜らないようファット板、という解に。プラスで今はロッカーも。その板でゲレンデレッスン、という訳だから今度はイントラが困ります。いろいろと困るんだけど、最大の困るはやはり「テレマーク要る?」だと思います。見てるとそう。このA4のコピー紙2枚。どちらを選択するか、また自分はどちらなのか、ここは大事なところ。そしてKEYは「テレマークポジション」と「ゲレンデレッスン」のこの2語。この2語を取っ払うことができたならヒールフリーらしい実用的なテレマークターンにになるのになぁー、は僕の思うところ。BCクロカンの登場ぐらいじゃ未だ舵になってないのかな?足りないのかな?もう一弾必要かしら?余談でしたね・・。
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