はじめに

 ここ数年で注目を浴びだしたテレマークスキー。特にその用具の進歩たるや数年前とは想像もつかないものになってます。しかし今だこのスキーをはじめて見た人の思い描くイメージは、「難しそうだな。力がいりそうだな。」っとイメージが先走ります。テレマークスキーは皆さんが思っているほど難しくもなく力がいるものではありません。ある程度のスキーに必要な用具の慣れと滑走感覚さえ身につけさえすれば、後はテレマークターンを行う時に大切な板に乗る位置、角度、タイミングを理解してもらうだけで練習に迷いが無くなり上達しやすくなります。私はそういった確かなものをよりわかりやすく皆様にお伝えし、上達のお手伝いをしてそして皆様と一緒にこの素晴らしい雪の世界を楽しみたいと願っています。



                      ・プライベートレッスンのねらい

 最も効率が良くできるのがプライベートレッスンです。メリットは。

@自分だけの好きな条件や時間に合わせてレッスンプランが出来るのでどんなレベルにも合わせられる。また皮ブーツやステップカットなどと用具の幅の広いテレマークなどにも対応できる。

A技術の向上は、まず頭で理解し、それをひたすら反復することで身体に覚えこませ、今の自分の滑りに取り入れて、使えるようにしていく。一度にたくさんの事は、出来ません。したがって一回のレッスンで行うテーマは、一つか二つです。短い時間で自分のテーマを理解し残ったフリーの時間を反復にまわす。これが一番時間とお金の節約になります。



                         初心者方のかたへ

 初めてスキーをする初心者の場合はまず基本的な身体作りからです。日常生活ではあまり経験のない斜面に立って滑るという感覚。そして慣れないスキーを使っての動き。聞いたこともない専門用語。初めてのことばかりで心も身体も戸惑ってしまうはずです。スキーは滑るという動きの中で、雪質、斜面変化、天候、障害物、といったものを瞬時に判断して動いていかなければなりません。これは滑走中頭で考えてから出来るものではありません。まずは焦らずやさしいところから始め、いろんな条件をひたすら何十、何百キロと滑り込んでいくのがいいです。その中で雪質やスピードに慣れ、身体の使い方や転倒時の受身しかたなどを身体で覚えていきます。これは普段整備されたスキー場だと上手く滑れるけど山のオフピステになると上手くいかないと悩んでいる中上級者の方などももう一度見直してみること新たな発見が見つかるかもしれません。


                        ・初中級者のかたへ

 ある程度足の出来上がってきた初中級者の方はターンに必要な基本的なポジション、角度、タイミング、イメージなどを作っていきます。滑走日数にもよりますがこのあたりのレベルになりますと、その人の基本的な滑りの形が出来上がってきます。そしてまたひたすら反復を繰り返していきます。


                          ・中上級者のかたへ

 一番上達のカベに当たるのがこのクラスでしょう。中上級者の方は滑る前にある程度のテーマを頭に入れて滑っていくといいでしょう。そのなかで問題点を見つけ出し修正をしていくのを繰り返していきます。見た目に上達したかがわかりにくく、本人の感覚が左右されます。