坊がつる讃歌
神尾明正・松本征夫 作詞
竹山仙史 作曲
人みな花に 酔うときも 残雪恋し 山に入り
涙を流す 山男 雪解(ゆきげ)の水に 春を知る
ミヤマキリシマ 咲き誇り 山くれないに 大船(たいせん)の
峰を仰ぎて 山男 花の情けを 知るものぞ
四面山なる 坊がつる 夏はキャンプの 火を囲み
夜空を仰ぐ 山男 無我を悟るは この時ぞ
出湯の窓に 夜霧来て せせらぎに寝る 山宿に
一夜を憩う 山男 星を仰ぎて 明日を待つ
白銀(しろがね)の峰 思いつつ 今宵湯宿に 身を寄せつ
闘志に燃ゆる 山男 夢に九重の 雪を蹴る
三俣の尾根に 霧飛びて 平治(ひじ)に厚き 雲は来ぬ
峰を仰ぎて 山男 今草原の 草に伏す