夢一夜

  

                                 阿木 燿子  作詞

                                南 こうせつ 作曲


素肌に方袖 通しただけで 色とりどりに 脱ぎ散らかした

床に広がる きぬの海

着てゆく服が まだ決まらない いらだたしさに唇かんで

わたしほんのり なみだぐむ

あなたに逢う日の ときめきは

憧れよりも 苦しみめいて ああ 夢一夜・・・・・・

一夜かぎりに 咲く花のよう 匂いたつ・・・・・・・



恋するなんて むだなことだと たとえば人に 言ってはみても

あなたの誘い 拒めない

最後の仕上げに 手鏡みれば 明かりの下で 笑ったはずが

影をあつめる 泣きぼくろ

あなたに逢う日の ときめきは

喜びよりも 切なさばかり ああ 夢一夜・・・・・

一夜かぎりと 言い聞かせては 紅をひく



あなたを愛した はかなさで

わたしは一つ 大人になった ああ 夢一夜・・・・・

一夜かぎりで 覚めてく夢に 身を任す・・・・・



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