シクラメンのかほり

  

                                 小椋 佳  作詞作曲


真綿色した シクラメンほど すがしいものはない

出会いのときの 君のようです 

ためらいがちに かけた言葉に

驚いたように 振り向く君に

季節が頬をそめて 過ぎてゆきました

(間奏)


薄紅色の シクラメンほど まぶしいものはない

恋するときの 君のようです

木漏れ日浴びた 君をいだけば

さびしささえも 置き去りにして

愛が いつのまにか 歩き始めました

疲れを知らない 子どものように

時が二人を追い越してゆく

呼び戻すことが できるなら

ぼくは何を 惜しむだろう

(間奏)


薄紫の シクラメンほど さびしいものはない

後姿の 君のようです

暮れ惑う街の 分かれ道には

シクラメンのかほり むなしくゆれて

季節が 知らん顔して 過ぎてゆきました


疲れを知らない 子どものように

時が二人を 追い越してゆく 

呼び戻すことが できるなら

ぼくは何を 惜しむだろう・・・・・・・・・・


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