telemarkski
僕の雑感

第2冊。2023年秋より
1冊目はひとまず格納。


乗り方

>乗り方が違う

なるーーねー。
違っててもやっぱり乗るのだね。。

スキーは「板に乗る」。

良い位置に乗る。きちんと真ん中に乗る。乗り方。
前傾/後傾。バランス。安定。
乗って運ばれていく。リフトに乗る、と内容は変わらない。

スキーは「落下に乗る」。

操作する。板を動かす。スキーを横向きにする。ブレーキかける。フォールラインに向ける。加速させる。
対応。探る。計る。そおっと。必要十分。

まぁ普通は乗るって言ったら何に?は「スキー(または板に)」だろうし、
何が?はおそらくは体重だよね。
だからバランスとか安定とかという言葉に繋がるわけで、、。
日本語ってそこら辺はまず外さない。。
(故に話を聴くと概ねは分かる)

板に乗る人を「A」
落下に乗る人を「B」

B-teleってそういうんなんです。

「テレマークっていろんな滑り方あるじゃないですかー」とはよく伺うセンテンスなのだけど、
上記のAとBという区分けで分類すればまずAでしかない。全部一緒。

ちなみに道具の特性(または進化)によりアルペンはAから脱することが難しい。

ゆえにBは無いし、ターン弧の大小に傾倒していくのも無理のない自然な流れ。
ゆえにテレマークもそのワールド内で同様に考えらている。

乗る。テレマークポジションで。

そこがアルペンスキーとの小さな違い。




ツアー登山こそ

本で読んで深く頷きました。

「ツアー登山こそ難易度を低いものに」。

なるーー、であります。

自分一人、もしくは自分等だけでは不安だからツアー入ろー。

という需要側の思惑。

難易度が高いからこそガイドが必要なんだ。

といったガイド側の思い入れ。思い込み。


ガイドツアーこそ難易度低く。

金言だね。


ブレーキ

まぁ結論から言うと、

ブレーキとターンって関係ないんですよね。ぶひっ!

つまりは

ターンしなくてもブレーキは掛けられる。

そういうスキー操作があるのですよ。

で、

YouTubeで僕が滑っている動画のほとんどがその、
ターンとブレーキは関係ないヨー、な滑りなんです。

ブレーキはブレーキ。
ターンはターン。というか単なる方向転換ね。一瞬でする方向転換。
な組み合わせ。

ちなみにブレーキは「掛ける」って言うと思うんですが、
自転車にしても車にしても掛ける「強弱」があるじゃないですか?
やわらかく掛けつつ進んだり、
グッと掛けてビダッと止まったり。
如何様にも、なところがブレーキ操作。

これと同様な操作がスキーでできます。
まぁ実際に僕のがそれ。

そしてブレーキを装備できたらばどうなるか?・・

一つはスピードを出せるようになります。
これは大事なポイント
ブレーキ操作に安心と幅があればスピードを出せるようになります。
スピード出せればスキーは浮きますから操作が楽になる。
スピードって大事なんですよね。

二つ目に急斜面がなんともなくなります。
だってブレーキ掛けられるから。

ちなみにアイスバーンの超急斜面!
あなたはターンしますか?
しないでしょ?
なんか横滑りみたいな感じでズリズリと降りて行きそうじゃないですか?

それがブレーキよ。

これはテレマークに限らずにアルペンにも言えることなんですが、
イントラがブレーキを教えない。
または知らない。

教えるのはターンの仕方だし、
ターンにまつわるアレヤコレヤに終始。。

カービングターン。
稜線直下のカリカリ45度でできますか?

「ターンて何のためにするんですか?」
是非尋ねてみてください。

ちょっとできるイントラならば
「スピードをコントロールするためです」
なんて答えを返してくるでしょう。
加えて
「谷回りで加速、山回りで減速です」

だったら先の45度はそれで降りてこれますか?

「・・・・・・」

まぁ、ゲレンデでしか滑らないわ、という方には上は余計な示唆かもしれません。

ただし、山にまで活動範囲を拡げる方にはこのブレーキのハナシ、
ちょっと教えて差し上げたい感じも致します。

安全度とチャレンジの幅、拡がりますよ。





Bテレって何?

座講のホワイトボードはこんなんから始まります




減速

基本の設定のところで、
雪の斜面上、
上から下に向かって滑り降りる。

この運動をスキーと呼ぶと。。

初心者の人が最初に心配することって何〜んだ?

「どうやったら止まっていられるの?」
また
「どうやったら止まれるの?」

当たり〜。

だよね。

フォールライン(雪玉の転がっていくライン)に板を横向き。
これで止まってられる。

次にどうする?

ハの字。

残念〜〜!!

なんでせっかくのフォールラインに横向きから
フォールライン正面向きのハの字になるの?

おかしくない??

止まってられるその状態から、
ほんのちょっとだけズレ落ちてぴたっ!と止まる。
これをやったらいいのだよ。

止まれた!の体得。
のちょっとづつの積み重ね。
ここが大事。

やってる内容、イメージできますかね。

いわゆる停止から横滑り。
横滑り→停止→横滑り→停止。

環境は?

急斜面です(←ビシッ!)。
第一ゲレンデの脇のどっかの法面(ノリメン)。

階段登行で上がってまた階段で降ります。

これするとフォールラインとスキーの向きの関係が直ぐに理解できるのね。

そそも大事であるフォールラインの認識〜なんてのは、
緩斜面なんかでは分からないのですよ。

斜度があるからこそ立ってるだけでエッジが立つわけ。
そのエッジで上がってエッジで降りる。
その一歩一歩が停止の繰り返し。

このエッジを緩めた途端、下に向かってズリッと落ちる。
そしたら立てて停止。
緩めてまたズリッ。

止まれることが分かってしまえば安心です。
最初のズリッ、がズリズリズリ〜〜〜。

さてそのズリッは
谷足、山足どっちのエッジ?
それとも両方?

当たり前に山足の外エッジなんだよね。

つまりは!

斜面上、
ブレーキの調整は山足の外エッジで行います(←ビシッ!)。

元に戻ります。

ブレーキはどうかけるのー?

スキーは斜面に横向き〜。

そしたら
山足の外エッジ。山足の外エッジ・・・・。

これで急斜面、降りて来れます。
いってらっしゃーい♪

ハの字では急斜面、降りらんないからね。

ましてやハの字はインエッジ・インエッジ。

どうかしてるよね。


乗る

乗る、ってなんだ?

答え:体重です。体重を掛ける状態のことです。

そう、70kgの体重の人は乗る対象に70kgが掛かります。

これを乗ると言います。

ではもう1問。

押す、ってなんだ?

答え:そりゃー押すですよ(身振り手振りで)。
問い:じゃぁ反対は?
答え:引く、ですか?押し引き?
問い:体重と関係ある?
答え:あーー、無い、かも?
問い:向きは?
答え:あー、360°??

もしスキー操作に押し引きを使えるのであれば便利ですよね。

とくに「厚みのある雪」という言い方をうちではしますが、
深雪とかクラストとか湿雪のズブ雪とかね。

あー、コブ凸凹斜面でも一緒。

なんか押し引き出来たら滑れそうじゃない?

一方で乗っちゃったらどうかしらね??

コブ斜面だと直ぐにびよ〜〜んてなりそうなんだけど。。

さて
イントラは「乗る」って言葉を使う人多いと思う。

特に硬いゲレンデ、人工雪のゲレンデで活動しているイントラはまず間違いなくそう。

実際に滑りを見ても乗ってるし。

彼の滑りを評するならばそれは
アルペンスキーのテレマーク版。

残念ね。

イントラもお客さんになってみて、
「乗る」と「押す」に注意して聞いてみるといいよ。


暴力性

「暴力」

ってあんあまり良いイメージは無いよね。
ゆえに普段使いの言葉としても避けてるところあるかしら?
禁避、みたいなね。

だけど僕はスキースクールの説明ではよく使うんだよね。

「ゲレンデで楽しむべきは暴力性だよ」
「アルペンは暴力命」

言う??

僕は言う(笑)。

なぜならば僕がそうだから。

ゲレンデ、整地された、はたまた朝一のノートラック。

人もまばら。もしくは居ない。

そこをギュ==ン!!とスピード出してワラワラワラ〜〜〜と滑り降りる快走感。

エッジをギュイーン!!

チカラ

スピード

そしてスカッとする快楽、

なんか暴力っぽくない?

そのためにゲレンデは整地してくれている。

毎晩毎朝。

ビシッと硬くね。

そこに落とし穴も無ければ岩もない。

木の切り株隠れてるんじゃない?なんて心配ご無用。

だから、安心してうりゃぁぁぁぁああ〜〜!!ってイケるわけ。

それがゲレンデよ。

これがゲレンデの使い方よ。

だから僕は朝一のゲレンデはアルペンで出る。

人やコンディションを気にすることなく暴力的にスキーしたいから。
スカッとスキーを楽しみたいから。

アルペン最高ー!
GS板やっぱりいいなぁーー。
スラ板で無駄にターン重ねるのも10回に1回くらいはいいな(←直ぐに飽きる)。

うん。
だから正直にゲレンデのキーワードは「暴力」で良いと思う。

そのゲレンデを滑ることに特化して進化しのがアルペンスキー。

ゆえ、アルペンスキーの志向も「暴力性」だよ。
と、
この言葉を頭に説明できたらきっとスッキリするんだろうなぁー、
人前に立つイントラやっていると思うわけだよ。。

基礎スキーなんて見てみなよ。

上手、の決め手はなんなのか?

スピード。
エッジングの力強さ。
ギュンギュンカービング。

これって暴力と親和性ありありでしょ。

くどいけれど、
「ゲレンデスキー/アルペンは暴力性を楽しむもの」

そしてそこを目指すもの。

柔らかく、おどおどと滑る、そんな滑りをするもんじゃないのだよ。
またそれがしにくい道具立て、なのですよ。

一方でヒールフリーである我が分野。というか道具立て。

こちらは一転して「暴力」が大の苦手。

ホントに苦手。

それが道具の構造上、または性質上だからショウガナイ。

だからアルペンの真似してもダメなんですよ。
暴力性では勝ち目無し。
テレマークですけど頑張ってますよーー!!な滑りは見るからに痛い・・。

で、
暴力が構造上苦手ならば、
逆張りして反対方面の言葉で攻めるヨロシ。

柔らかく。
静かに。
そぉーーとね。

これがバックカントリー向きであることは体験のたくさんある人であれば分かるよね。

山で暴力。

アホです。

離れましょー。

暴力はゲレンデで。

山はそぉーーーっと。

というハナシ。


2種類のテレマーク

僕はよく言うよね。

うち(スクール)には2種類のテレマークがあるよ、と。

ひとつは実利のテレマーク。
そしてもう一つがコスプレのテレマーク。

実利の・・はどんなことかと簡単にいうと、
テレマークだからこんな利点で滑れますよー、というもの。
うちでは利点のことを「アドバンテージ」なんて言い方もしますね。

もう一方はコスプレのテレマーク。
これはちょっと奥、というか闇深いなぁーと思うのだけれども、
一般的なワールド、というか世間の実際は完全にこちら。

スクールにいらっしゃる、
「テレマークポジションが安定しません」
とか
「僕のテレマークターン見てください」
というのね。

さて実利の方は別回に書くとして、
ここでは「一般的」と僕が言うコスプレテレマーク関して以下つらつらと。

まずはコスプレという言葉の定義から。

「アニメやゲームのキャラクターに扮し、そのキャラを演じる行為」

スパイダーマンのスーツをamazonでポチり、ゴンドラ乗り場前でしゃがんでみる。
カオナシのウェアとお面をこれまたamazonで購入し、ユラユラ〜と歩いてみる。
セーラームーンに扮し、「月に代わってお仕置きヨ〜!!」と通りがかりの人に・・。

分かりますかね?
ちなみに上記二つは実際にうちのハナシ(笑)。

さて、長々となってもアレですので核心部のところをズバッといこう。

「アニメやゲームのキャラクター」、
つまりは
対象が「架空の存在」ってところが核心部。
(実在する看護婦さんやスチュワーデスさん(←死語)ではないのだよ・・君)

架空の存在の格好を真似て、そのキャラを演じることね。
これがコスプレ。

が、テレマークだよ〜と言うてます。

言葉の定義にあてはめると
「テレマークの道具を身につけ、テレマークポジション、またはテレマークターンを演じる行為」

んーーーー

正直、テレマークって
「演じてきたな」。

振りかえってみてくださいよ。
そうだったなーとは思いませんか?

もしくはキッパリと「私、今でも演じてます!」とかね。

演じてきて、それに慣れて、、まぁゲレンデなら普通に滑れるようにまでなった。。
そういう人多いんじゃないかしら。
中には上手、って言われてる人もいてさ。

でね、
演じられればもうゴールなんだよね。
そして悲しいかなそこが技術の天井なんですよ。。

そうするとですね、
こういうふうに流れて行っちゃうのですよ・・。

同じヒールフリーだったらBCクロカンもできるかなー?テレマークターン。
細革、チャレンジしてみよー。
クロカンでもテレマークターンできたよー。

全てあなたのテレマークターン
演じてる。

That's everything.

そこまで。。

さて・・

いったいどうしたら手から強力な蜘蛛の糸が出るようになるんだろ?
これはコスプレではありません。

コスプレとは
蜘蛛の糸が出ないこと前提、
キャラの真似して楽しい〜、なのであります。

テレマーク楽し〜。
一緒。

そして同じキャラの人が集まるともっと楽し〜。
同好の士。

実利ではない、コスプレだからこそ集まれるんだ。

そんな40年。
だったのかもね。

コスプレのキャラは架空の存在。

もしコスプレテレマークと呼ぶのであれば、
そのテレマークが架空ってことだよね。。

それは演じることを楽しむ対象であって、
実利云々を論じるものではないのだよ。

だから技術論がダメ。

そう思えば気が楽になりゃしない?

イントラ諸氏よ。

テレマークポジション教えてればいいのよ。。
テレマークターンの安定、大事なんよ。。

そこには
どう演じるかにおいてのみの技術論があるわけよ。

ゲレンデで如何にテレマークターンを美しくキメルられるか。演じるか。

山においてもそこは一緒の価値観。

テレマークターンをキメたい!

コスプレテレマーク、それでヨシ!

僕は本当にこう思ってるんだよね。

なぜならばコスプレテレマークだからこそ40年以上、無くならずに続いてきたとも言えるから。
しっかりと時間の審判を受けいる。

だから否定せず、失くすことなく、うちでは二つの内の一つと位置づけてあるんだね。

「これもまたあるんだよね」と。

追記:

スパイダーマンのコスプレしてテレマークしちゃうと、
コスプレにコスプレが重なっちゃうってことになり、見ていて非常に見苦しい。。

コスプレテレマークの人はコスプレしないこと。
大事かと。