telemarkski
僕の雑感

第2冊。2023年秋より
1冊目はひとまず格納。


スキーが上手

スキーが上手、って具体的には何だろね?

僕の場合の着眼は次の三つ。

一つは「速いこと」。

一つは「急斜面を滑り降りれること」。

そして最後に「静かであること」。

この三つの要素が合致している人を、僕は「スキーが上手〜」と判断してるようです。

要素の中に「ターン」はどこにも出てこなくって、そこに関してはテレマークも同様。

つまりは、

「スキーの上手下手」と「ターンの上手下手」は別枠っこ。

あくまで僕の場合はね。




XCD

ゲレンデ上がりの人が山でターンをキメたい、という指向は良く分かる。
だってスキーはターンなんだから。

アルペンスキー。
そしてテレマークスキー。

最初にゲレンデで始めちゃうからね。

さて、そこで今回は表題のXCD。

クロスカントリースキー・ダウンヒル。

本だったらば1984年 自由国民社
「クロスカントリースキー ダウンヒル テクニック 最も新しいテレマークターンのすべて」
杉山進 監修 スティーブ・バーネット 著

スティーブ・バーネット
バリバリのアルペンスキーヤーだってご存知でしたかね?
ゲレンデスキー。アルペンの。

な人が当時のこのノルディックな道具立てで山に入り、そして滑り降りてくる。

にあたっての各種ターンテクニックをお伝えいたします〜
といった内容の一冊。

その各種のひとつにテレマークターンが紹介されている、というわけです。

さて、
僕がどこに着地しようとしているか?

そうなんですよ・・。

ゲレンデアルペンを経由していないノルディックの人がもし居たとしたらば、
彼(もしくは彼女)は、
ダウンヒルテクニック
つまりは
ターンテクニック
といった着眼の章立てを果たしてするのだろうか?
といった疑問。

直滑降/斜滑降/停止/キックターン/踏みかえ で十分じゃないっすかね?
もしくはターンテクニックではなくて、
ブレーキングテクニック、
とか。。

クロカンで山入ってターンキメる・・
ってこれゲレンデスキーヤーの発想だよなぁー、
とは昔から思ってることなんですよね。


『スキーはターンを楽しむスポーツなのだ!!』

と、このように括ってしまえばスッキリするのだろうなぁ。

ゲレンデにおいては、
イントラはお客さんに
「だから」と
ターンについてアレヤコレヤと説明できる。

お客さんは、
安心の圧雪環境下にて
自身のターン技術の伸長に没頭するわけだ。。

山も一緒。

山でターンをキメたい。
もしくは
山でもターンをキメたい。

だって
スキーなんだから。。

テレマークスキー。

『テレマークスキーはテレマークターンを楽しむスポーツなのだ!!』

すげぇ!!

まさに
現状ど真ん中!!

なーるほどねぇーー。

なるーーー。

そういうことなんね。。



WWW

「ターンを方向転換とブレーキに分離する」

これを英語で書いて動画付きで出してたら
海外から大賞賛のメールが届きました!

「どーしてあんなキモチの良い広くて長い斜面を滑っていてそこに気付けたの!?信じらんない〜〜」
(↑朝一の栂池ね)

やはり世界にはちゃんとした人が居る。

スキー分かってる人が居る。

wwwに出しててヨカッタよ。うんうん。。


別フォルダにする訳

僕ももう四半世紀以上テレマークをやってます。
革靴の頃からね。

テレマークのあの独特な姿勢でのターン

に対する思い入れの様々を見てまいりました。

あのターンが好きなんだよ!

分かる。

ヨシ。

大事に、これからも長い時間楽しみましょうよ。

を、
全てAフォルダに突っ込んだとします。

ん?

来たる毎冬、
Aフォルダを開き、
今まで紡いできたテレマークターンを楽しむわけです。

以上。


さてそこでB-tele。

これに挑戦しよという方はですね、
まずはBフォルダと言うものを作成していただきます。

そしてうちで講習したものは全部そこに放り込みます。

間違ってAに入れようとするとはじかれます。
「ぴぃ〜〜ん!」

Aには一切浸食せず。

ゆえ貴方の滑りにはノータッチ。
貴方の滑りに対しては修正も上書きも無いわけです。

BはBのみ。
Bスタート。
全てBフォルダ。

3-4年経過したお客様から反応を伺っております。

AはA。BはB。
二つ持ってる感じ、と言われます。

なるほど。

実はですね、
Aを死なせないためのBでもある。


可動域/利点/伸び縮み



テレマーク(ヒールフリー)の方がより多くの量、
縮んだり伸びたりができることが、
まぁ右の図から見てとれると思います。

これをうちでは「可動域が大きい」と呼んでます。
対してアルペンの方は「可動域が小さい」と。

さてこのたくさん使える可動域を何に使うのかというと、、
一つは身体を伸ばして「押す」に。
もう一方では身体を縮めて「引く」に使います。

押すは板に対して(加圧)になります。
引くは板から圧を受け取り(減圧)、もしくは抜いてする(抜圧)に。

ブレーキ操作においては、
押してズラシて、
もしくは押して潜らせ減速に。

反対に、
引くことで圧を抜いて
減速状態からの加速とします。
ま、落下させるってことです。

つまりは、
ブレーキコントロールは押し引きで行います。
これは「操作」と呼んで良いのかと。

豊富な可動域をもって「操る」わけです。

自転車や車のブレーキと一緒ですね。


一方で、
可動域の小さなアルペンにおいてその辺や如何に??

可動域が小さいからこそできること。
それは上下動〜。

そして難しいのは伸び縮み〜。

アルペンの人なら分かると思います。

乗ったまま減速するのを待ってる山回りのあの感じ。

さて
上下動と伸び縮み。

「踵が固定されていないからテレマークは不安定だっ!」

それは上下動するからですよ(笑)。
その手法でターンしようとするからですよ。

急斜面を足開いたままただただ落とされる。

ご苦労さんだなぁーと見ています。。


暴力性とその真反対側で

使いたくない言葉かもしれないけれど「暴力」。

僕は講習でしょっちゅう使います。

力強さ。スピード。速さ。

暴力性とひとまとめに呼んでます。

ゲレンデでするアルペンのゴールは
「暴力性の発露です。スッキリするスキーをしよう!」

リフト券買ってリフトで上がり、圧雪されたゲレンデをバビューン!!とね。

あースッキリ!!

ギュンギュンギュンッ!!

無駄に力強いカービング。
緩い斜面で。

そんなのを暴力を楽しんでるな、と僕はリフトから見てるんです。

暴力って普段の生活では封印されてるからね。
それをスポーツってカタチで発露するわけよ。
そんな見方。

だから、
ゲレンデでするスキーは「うりゃぁ==」でいい。
圧雪だからね。
それにお金払ってるんだし。

テレマークもそう。
ゲレンデ用にと暴力発露装置として進化してきたアルペンスキーの真似をして、
だけど足だけは前後に開いて(←ここは譲れないらしい)
うりゃ==!!

よくさ・・
「テレマークはアルペンにはかなわない」
って言う人居るじゃない?

正解!
かなわないんだよ。
絶対にかなわない(←キッパリ!)
暴力性の物差しで勝負してるうちはね。。

だってあっちは専門家だから。
その歴史もあるし。。
w-cupのダウンヒル・・足前後に開いてやれるかい??

さてアルペンの真似してするテレマークはあっていいと思います。
実際のとこそれが大勢だし。
俺はテレマークもデキルぜ〜。
ヨシですよ。

だけどね、
「テレマークってこんな程度だよ」
の発言にはちょっと無関心でいられない。

それは
「暴力性(力強さ/速さに代表される何か)においてテレマークってこんなレベルなんだよ」
と言っている。

さて、
もしだよ、
暴力性の真反対側でこそテレマークが優れているとしたらどうだろう?

真反対側。

力強くないことも選べるよー。
ソフトタッチ。そぉっとも滑れるよー。
クラスト割らないよー。
パウダーの上っ面をシュル〜〜。
柳葉包丁で刺身引くみたいに。

静か。
QUIET。
マッチョじゃない美。

なんだか日本的じゃない?

柔らかな新雪が10日と空けずに降り積もる国、日本。

ここだから、

暴力性とは真反対側のテレマークを世界に発信できるのではないかしら?

YouTubeあるし。

日本がテレマークをリードします(←ビシッ!)。


テレマークの利点

テレマークの利点
それはアルペンに比べて。ATと比べてでもいい。

ヒールフリーであること。
もしくはローカットブーツで、でもいいんだけどな。

上半身の真下に両の足。
これですよ!

伸びた姿勢でも上半身の真下に両足。
縮んだ姿勢でも上半身の真下に両足。

踵が上がるから、膝を前に逃がすことができるんだねー。

骨格(または体幹)で押したり引いたりがパワーじゃないですか?

真っすぐ伸ばして板を撓ませる。
真っすぐ戻して板から圧を抜く。

これ、アルペンでは無理なんよ。
戻して縮めると腰が後ろに下がっちゃう。
膝が前に出ないから。

回転軸ひとつとっても同じ。

アルペンは瞬間にくるんっと回れない。
回転軸が斜めになるからターン弧になっちゃう。
だからターン・ターン、小回り、大回りってなるわけよ。

踵が上がるから膝が前に出る。

これがヒールフリーであることのダウンヒルにおける物理の利点です。

ここを切り口に考えてみてちょ。




なぜテレマーク姿勢

「テレマークは踵が固定されていません。だから前後に不安定なんです」
「だからこういったテレマーク姿勢をとって安定させるんです」
「ということで安定したテレマーク姿勢のポイントはですね・・」

いやぁー・・
こういうイントラが居るってことは知ってはいましたが、、

まさかYouTubeで見るとはね。。

また別の人。

「ジャンプの着地姿勢ってあるじゃないですか〜」

「なんであの姿勢で滑るんですか?」って質問にだよ。。

これもYouTube。

スゲェ==!!

双方、真面目にそう思っているとしたらあっぱれだよ。ほんと。


ガッキガキ

手が拡がる
肘があがる
肩がいかってる

なんでか分かる??

そう、腰が後方に下がってるから、
重さのバランスを取ろうとして肩を前に出すんだよね。

肩を前に出そうとすると脇が開いて肘が上がる。
すると腕は捻られるからストックのバスケットはこの向きになる。

肘と膝で卍。
ガッキガキ。

これ、まんまアルペン。

アルペンのターン後半をテレマークにしてるだけ。

デフォルトで踵が板にくっついてるNTNだと
増してこんなシルエット多いよね。

そしてゲレンデの中斜面でのみイキッテる。。




ツアー登山こそ

本で読んで深く頷きました。

「ツアー登山こそ難易度を低いものに」。

なるーー、であります。

自分一人、もしくは自分等だけでは不安だからツアー入ろー。

という需要側の思惑。

難易度が高いからこそガイドが必要なんだ。

といったガイド側の思い入れ。思い込み。


ガイドツアーこそ難易度低く。

金言だね。


ブレーキ

まぁ結論から言うと、

ブレーキとターンって関係ないんですよね。ぶひっ!

つまりは

ターンしなくてもブレーキは掛けられる。

そういうスキー操作があるのですよ。

で、

YouTubeで僕が滑っている動画のほとんどがその、
ターンとブレーキは関係ないヨー、な滑りなんです。

ブレーキはブレーキ。
ターンはターン。というか単なる方向転換ね。一瞬でする方向転換。
な組み合わせ。

ちなみにブレーキは「掛ける」って言うと思うんですが、
自転車にしても車にしても掛ける「強弱」があるじゃないですか?
やわらかく掛けつつ進んだり、
グッと掛けてビダッと止まったり。
如何様にも、なところがブレーキ操作。

これと同様な操作がスキーでできます。
まぁ実際に僕のがそれ。

そしてブレーキを装備できたらばどうなるか?・・

一つはスピードを出せるようになります。
これは大事なポイント
ブレーキ操作に安心と幅があればスピードを出せるようになります。
スピード出せればスキーは浮きますから操作が楽になる。
スピードって大事なんですよね。

二つ目に急斜面がなんともなくなります。
だってブレーキ掛けられるから。

ちなみにアイスバーンの超急斜面!
あなたはターンしますか?
しないでしょ?
なんか横滑りみたいな感じでズリズリと降りて行きそうじゃないですか?

それがブレーキよ。

これはテレマークに限らずにアルペンにも言えることなんですが、
イントラがブレーキを教えない。
または知らない。

教えるのはターンの仕方だし、
ターンにまつわるアレヤコレヤに終始。。

カービングターン。
稜線直下のカリカリ45度でできますか?

「ターンて何のためにするんですか?」
是非尋ねてみてください。

ちょっとできるイントラならば
「スピードをコントロールするためです」
なんて答えを返してくるでしょう。
加えて
「谷回りで加速、山回りで減速です」

だったら先の45度はそれで降りてこれますか?

「・・・・・・」

まぁ、ゲレンデでしか滑らないわ、という方には上は余計な示唆かもしれません。

ただし、山にまで活動範囲を拡げる方にはこのブレーキのハナシ、
ちょっと教えて差し上げたい感じも致します。

安全度とチャレンジの幅、拡がりますよ。





Bテレって何?

座講のホワイトボードはこんなんから始まります




減速

基本の設定のところで、
雪の斜面上、
上から下に向かって滑り降りる。

この運動をスキーと呼ぶと。。

初心者の人が最初に心配することって何〜んだ?

「どうやったら止まっていられるの?」
また
「どうやったら止まれるの?」

当たり〜。

だよね。

フォールライン(雪玉の転がっていくライン)に板を横向き。
これで止まってられる。

次にどうする?

ハの字。

残念〜〜!!

なんでせっかくのフォールラインに横向きから
フォールライン正面向きのハの字になるの?

おかしくない??

止まってられるその状態から、
ほんのちょっとだけズレ落ちてぴたっ!と止まる。
これをやったらいいのだよ。

止まれた!の体得。
のちょっとづつの積み重ね。
ここが大事。

やってる内容、イメージできますかね。

いわゆる停止から横滑り。
横滑り→停止→横滑り→停止。

環境は?

急斜面です(←ビシッ!)。
第一ゲレンデの脇のどっかの法面(ノリメン)。

階段登行で上がってまた階段で降ります。

これするとフォールラインとスキーの向きの関係が直ぐに理解できるのね。

そそも大事であるフォールラインの認識〜なんてのは、
緩斜面なんかでは分からないのですよ。

斜度があるからこそ立ってるだけでエッジが立つわけ。
そのエッジで上がってエッジで降りる。
その一歩一歩が停止の繰り返し。

このエッジを緩めた途端、下に向かってズリッと落ちる。
そしたら立てて停止。
緩めてまたズリッ。

止まれることが分かってしまえば安心です。
最初のズリッ、がズリズリズリ〜〜〜。

さてそのズリッは
谷足、山足どっちのエッジ?
それとも両方?

当たり前に山足の外エッジなんだよね。

つまりは!

斜面上、
ブレーキの調整は山足の外エッジで行います(←ビシッ!)。

元に戻ります。

ブレーキはどうかけるのー?

スキーは斜面に横向き〜。

そしたら
山足の外エッジ。山足の外エッジ・・・・。

これで急斜面、降りて来れます。
いってらっしゃーい♪

ハの字では急斜面、降りらんないからね。

ましてやハの字はインエッジ・インエッジ。

どうかしてるよね。


乗る

乗る、ってなんだ?

答え:体重です。体重を掛ける状態のことです。

そう、70kgの体重の人は乗る対象に70kgが掛かります。

これを乗ると言います。

ではもう1問。

押す、ってなんだ?

答え:そりゃー押すですよ(身振り手振りで)。
問い:じゃぁ反対は?
答え:引く、ですか?押し引き?
問い:体重と関係ある?
答え:あーー、無い、かも?
問い:向きは?
答え:あー、360°??

もしスキー操作に押し引きを使えるのであれば便利ですよね。

とくに「厚みのある雪」という言い方をうちではしますが、
深雪とかクラストとか湿雪のズブ雪とかね。

あー、コブ凸凹斜面でも一緒。

なんか押し引き出来たら滑れそうじゃない?

一方で乗っちゃったらどうかしらね??

コブ斜面だと直ぐにびよ〜〜んてなりそうなんだけど。。

さて
イントラは「乗る」って言葉を使う人多いと思う。

特に硬いゲレンデ、人工雪のゲレンデで活動しているイントラはまず間違いなくそう。

実際に滑りを見ても乗ってるし。

彼の滑りを評するならばそれは
アルペンスキーのテレマーク版。

残念ね。

イントラもお客さんになってみて、
「乗る」と「押す」に注意して聞いてみるといいよ。


暴力性

「暴力」

ってあんあまり良いイメージは無いよね。
ゆえに普段使いの言葉としても避けてるところあるかしら?
禁避、みたいなね。

だけど僕はスキースクールの説明ではよく使うんだよね。

「ゲレンデで楽しむべきは暴力性だよ」
「アルペンは暴力命」

言う??

僕は言う(笑)。

なぜならば僕がそうだから。

ゲレンデ、整地された、はたまた朝一のノートラック。

人もまばら。もしくは居ない。

そこをギュ==ン!!とスピード出してワラワラワラ〜〜〜と滑り降りる快走感。

エッジをギュイーン!!

チカラ

スピード

そしてスカッとする快楽、

なんか暴力っぽくない?

そのためにゲレンデは整地してくれている。

毎晩毎朝。

ビシッと硬くね。

そこに落とし穴も無ければ岩もない。

木の切り株隠れてるんじゃない?なんて心配ご無用。

だから、安心してうりゃぁぁぁぁああ〜〜!!ってイケるわけ。

それがゲレンデよ。

これがゲレンデの使い方よ。

だから僕は朝一のゲレンデはアルペンで出る。

人やコンディションを気にすることなく暴力的にスキーしたいから。
スカッとスキーを楽しみたいから。

アルペン最高ー!
GS板やっぱりいいなぁーー。
スラ板で無駄にターン重ねるのも10回に1回くらいはいいな(←直ぐに飽きる)。

うん。
だから正直にゲレンデのキーワードは「暴力」で良いと思う。

そのゲレンデを滑ることに特化して進化しのがアルペンスキー。

ゆえ、アルペンスキーの志向も「暴力性」だよ。
と、
この言葉を頭に説明できたらきっとスッキリするんだろうなぁー、
人前に立つイントラやっていると思うわけだよ。。

基礎スキーなんて見てみなよ。

上手、の決め手はなんなのか?

スピード。
エッジングの力強さ。
ギュンギュンカービング。

これって暴力と親和性ありありでしょ。

くどいけれど、
「ゲレンデスキー/アルペンは暴力性を楽しむもの」

そしてそこを目指すもの。

柔らかく、おどおどと滑る、そんな滑りをするもんじゃないのだよ。
またそれがしにくい道具立て、なのですよ。

一方でヒールフリーである我が分野。というか道具立て。

こちらは一転して「暴力」が大の苦手。

ホントに苦手。

それが道具の構造上、または性質上だからショウガナイ。

だからアルペンの真似してもダメなんですよ。
暴力性では勝ち目無し。
テレマークですけど頑張ってますよーー!!な滑りは見るからに痛い・・。

で、
暴力が構造上苦手ならば、
逆張りして反対方面の言葉で攻めるヨロシ。

柔らかく。
静かに。
そぉーーとね。

これがバックカントリー向きであることは体験のたくさんある人であれば分かるよね。

山で暴力。

アホです。

離れましょー。

暴力はゲレンデで。

山はそぉーーーっと。

というハナシ。


2種類のテレマーク

僕はよく言うよね。

うち(スクール)には2種類のテレマークがあるよ、と。

ひとつは実利のテレマーク。
そしてもう一つがコスプレのテレマーク。

実利の・・はどんなことかと簡単にいうと、
テレマークだからこんな利点で滑れますよー、というもの。
うちでは利点のことを「アドバンテージ」なんて言い方もしますね。

もう一方はコスプレのテレマーク。
これはちょっと奥、というか闇深いなぁーと思うのだけれども、
一般的なワールド、というか世間の実際は完全にこちら。

スクールにいらっしゃる、
「テレマークポジションが安定しません」
とか
「僕のテレマークターン見てください」
というのね。

さて実利の方は別回に書くとして、
ここでは「一般的」と僕が言うコスプレテレマーク関して以下つらつらと。

まずはコスプレという言葉の定義から。

「アニメやゲームのキャラクターに扮し、そのキャラを演じる行為」

スパイダーマンのスーツをamazonでポチり、ゴンドラ乗り場前でしゃがんでみる。
カオナシのウェアとお面をこれまたamazonで購入し、ユラユラ〜と歩いてみる。
セーラームーンに扮し、「月に代わってお仕置きヨ〜!!」と通りがかりの人に・・。

分かりますかね?
ちなみに上記二つは実際にうちのハナシ(笑)。

さて、長々となってもアレですので核心部のところをズバッといこう。

「アニメやゲームのキャラクター」、
つまりは
対象が「架空の存在」ってところが核心部。
(実在する看護婦さんやスチュワーデスさん(←死語)ではないのだよ・・君)

架空の存在の格好を真似て、そのキャラを演じることね。
これがコスプレ。

が、テレマークだよ〜と言うてます。

言葉の定義にあてはめると
「テレマークの道具を身につけ、テレマークポジション、またはテレマークターンを演じる行為」

んーーーー

正直、テレマークって
「演じてきたな」。

振りかえってみてくださいよ。
そうだったなーとは思いませんか?

もしくはキッパリと「私、今でも演じてます!」とかね。

演じてきて、それに慣れて、、まぁゲレンデなら普通に滑れるようにまでなった。。
そういう人多いんじゃないかしら。
中には上手、って言われてる人もいてさ。

でね、
演じられればもうゴールなんだよね。
そして悲しいかなそこが技術の天井なんですよ。。

そうするとですね、
こういうふうに流れて行っちゃうのですよ・・。

同じヒールフリーだったらBCクロカンもできるかなー?テレマークターン。
細革、チャレンジしてみよー。
クロカンでもテレマークターンできたよー。

全てあなたのテレマークターン
演じてる。

That's everything.

そこまで。。

さて・・

いったいどうしたら手から強力な蜘蛛の糸が出るようになるんだろ?
これはコスプレではありません。

コスプレとは
蜘蛛の糸が出ないこと前提、
キャラの真似して楽しい〜、なのであります。

テレマーク楽し〜。
一緒。

そして同じキャラの人が集まるともっと楽し〜。
同好の士。

実利ではない、コスプレだからこそ集まれるんだ。

そんな40年。
だったのかもね。

コスプレのキャラは架空の存在。

もしコスプレテレマークと呼ぶのであれば、
そのテレマークが架空ってことだよね。。

それは演じることを楽しむ対象であって、
実利云々を論じるものではないのだよ。

だから技術論がダメ。

そう思えば気が楽になりゃしない?

イントラ諸氏よ。

テレマークポジション教えてればいいのよ。。
テレマークターンの安定、大事なんよ。。

そこには
どう演じるかにおいてのみの技術論があるわけよ。

ゲレンデで如何にテレマークターンを美しくキメルられるか。演じるか。

山においてもそこは一緒の価値観。

テレマークターンをキメたい!

コスプレテレマーク、それでヨシ!

僕は本当にこう思ってるんだよね。

なぜならばコスプレテレマークだからこそ40年以上、無くならずに続いてきたとも言えるから。
しっかりと時間の審判を受けいる。

だから否定せず、失くすことなく、うちでは二つの内の一つと位置づけてあるんだね。

「これもまたあるんだよね」と。

追記:

スパイダーマンのコスプレしてテレマークしちゃうと、
コスプレにコスプレが重なっちゃうってことになり、見ていて非常に見苦しい。。

コスプレテレマークの人はコスプレしないこと。
大事かと。