トリカブトといえばトリカブト殺人事件!とか毒〜!とくれば太郎冠者・次郎冠者の「お詫びにとぶすを口にしたのですが、いくら食べても死ねませ〜〜ん♪」の附子(ぶす)@狂言。いずれにしろその「毒」で有名な秋の花。このトリカブト、まさに兜(カブト)を被っているような外観から「うんうん、まさにまさに」。下から覗いてみると雌しべやら雄しべやらの集合体、「ほぉ〜〜花じゃんっ」。とここまでは普通。今までもそう。しかし今日、「ふっ」となんだかこのカブトの存在が気になってしまい、摘まんで開いてみたんです!そしたらば・・
ん??ちょっと予想外のモノが出てまいりました。「おぉぉーなるほどっ!兜はこれを守るためにあったのか!?」「ところで何だろ、これ?」「なんか見た目、距(きょ)って感じだけど・・」「んん〜〜〜」とちょっとした発見に独りドキドキ雨の中・・。でもとにかくこんなのが隠れてたなんて、ビックリ!!じゃないですか?
事務所に戻って調べて更にビックリ!!例の2本のくるん♪が花びらです、実は「えぇっ!!」。ということで今まで「キレイなアオですねぇ〜 でもキレイな花には毒がある〜♪」なんて言ってたその花びらだと信じていたその部分、実は5枚の萼片(がくへん)から成る萼だったのです。萼・・・簡単なところでは果物でいうところの「へた」。イチゴのへた・・とかのへた。ほーーーーー。
さて、トリカブトの受粉は虫媒体。具体的には蜂。マルハナバチかな?そのハチがカブト部分、萼の内奥に隠された距の蜜を求めて頭から突入〜、その課程で足や腹の辺りに花粉をくっつけることが可能。用意周到なことに蜜は2箇所に分かれて在る!んーーっ△☆□!!ハチは当然もう一方へも。一端ちょっとだけ後ずさりしてまた突入。その後ずさりでまた花粉。そして出る時また花粉・・・@まったくの想像ですが、ほほ(笑)。しかしながら・・このしっかりとした・・・いわば密室ですよ、この構造!密室殺人、完全犯罪・・完全受粉。
んーーー、トリカブト、デキルッ!!!
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