「水無月の 山越え来れば をちこちの この間に白く 栗の咲く見ゆ」 若山牧水
長年の栗の疑問・・「栗のイガって最初はどんなカタチなんだろ?最初っから・・・イガ・・なのかな??」
でこれがそのイガになる前の写真。中央、3つの雌花の集合体と、それを包む鱗片のある鎧、これが後のイガとなる総ホウと呼ばれる部分。いやぁー、こんななんですね!!よく栗の花として白くぶら下がっている・・例えば写真奥手のもの・・はこれほとんどが雄花の集合体。その雄花の集合体、雄花の花穂の柄の部分に出るのがこのイガと雌花。でも全ての雄花の花穂に雌花が付いているかというと、そうでもなく、付いていないもののほうが多い(ような)。よく「栗の花は2度咲く」と言われるようだけど、どうやら雄花だけの花穂(写真奥)が先に咲き、褐色になると、今度は柄の部分に雌花・イガを持った雄花の花穂(写真手前)が咲くのではなかろうか?ちょうど写真がそんな感じ。まぁなにはともあれこれから秋にかけ、イガへの変貌を観察するのが楽しみである、ふふふ。
撮影場所:木流し川公園・白馬 撮影日:2005年7月3日
参考:「安曇野・松本 野山の草木」 柴野武夫 郷土出版社
まほろば倶楽部へ ロッジまほろばへ 花の記録へ