こちらが話題のスカルパ「F1」。まず注目すべき第一点,、その軽さ!販売はプラスフィットインナー入りのみのモデルで、同サイズのテレマークブーツよりも明らかに軽く出来てます。おおおーっ!そして二点目は指の付け根部分が曲がること。要はソールが曲がるので、まるでテレマークブーツのような歩き易さ!うーん、テレマークターンできるかな(笑)?足首の上のバックルですが、正面のラチェットである程度長さを合わせておき、後方の大きなバックルで一気に締め込む仕組み。ヨーロッパで盛んな山スキーのレース、「ラリーレイド」においてはパッと緩んでパッと締められることが重要なんですね。そうそう、このブーツはそういったレースの方向から生れたブーツなんですね。後のバックルを開放してみると、前傾方向にも後傾方向にも可動範囲が大きく驚きます!
バインディングを装着するブーツ側の仕組みはこんな感じ。ソールはしっかりビブラム社。
対応するバインディングはDYNAFIT社の「ローテックバィンディング」。斬新な感じもしますが、実は1980年代にオーストリアで既に原型が作られていたとか・・。コレがまた軽い〜♪
装着の仕方はまずトップを押し込みます。両サイドの突起がカチッとブーツの穴に食い込みます。ブーツ前方の支店はこれだけ。歩く時の状態がこれなんですが、何の抵抗もなくぷらんぷらん〜♪ディアミールと比べての違いといえば、つま先の支点の位置がもっと足指寄りなこと。さてヒールの側はこの向きで押し込んでガチャッ!スキーブレーキが下がり、普通のアルペンスキーモードに。開放は転んでみないとなんとも言えないんだけど、おそらくメインは後方のバィンディングから外れる仕組みかと思います。
そう、後方のバィンディングはくるくる4段階に回ります。ひとつは上記の滑降モード。90度まわすと写真左の歩行モード、スキーブレーキ上がります。もうひとつ回すと(写真中央)クライミングサポート1段目。もひとつまわすとさらに高いサポートに・・・といったくるくる〜仕様♪
横から見るとこんな感じ。実際足を入れてこの状態になると、まずNEWな感じとしてあったのが写真中央、矢印の方向にソールが沈むこと。脛を前傾させるとボシキュウが沈む動き・・なんともこう・・ふわふわな感じ。当然の心配事として後方のバィンディングを見てみるも、ブーツとの接点が動いてはいるけど外れはしない。単なる違和感で慣れればヘーキなような気もするけど・・・どうもこの感じだけはスキー歴上初めての感覚。写真右のようにプレートがあれば良いのになぁ〜、なんて思ってしまったのだけれど、さて、実際雪上ではどんなものなんでしょう?  雨止んだかなぁ・・・。
2003年4月24日
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