山ひとつ人間ひとりな秋の空 <ゴンドラ営業中止でひっそりとした岩岳>
2002年10月10日 晴れの多い日



去年まで1年中動いていた岩岳のゴンドラが、今年、動いていない・・。白馬的景色といえば白馬三山を代表する後立山連峰の鋭い岩稜であるんだけれども、その圧倒的迫力をドーンと正面、覆い被さってくるような近さで体験できるのが、実はひょっこり正面、正座しているような姿の岩岳なんだな。
自動車の走れる林道を7キロくらい。MTBのサスペンションで「ぽこぽこ」と丸い石を感じながらゆっくりと登る。森を抜け、「ぽん!」と開けたゲレンデは冬に見るそれよりも広く感じられ、そのまんなか堂々と横切る林道が大きな「静」。そのまたまんなか独り「ハァハァ」と息をあげて自転車をこいでいる僕が小さな「動」。
その小さな「動」が山頂で一休みして、西山ゲレンデ方面に「ぴゅーっ」と下ってしまったら・・・あとに残るのはまた大きな秋風が吹いているだけの無人の「静」。無事下山し、駐車場で缶ジュースを飲みながら今日の行程を振り返ってみた・・。大きな岩岳の裾野にミジンコぐらいに小さな「動」が取り付き、小さいながらも「ハァハァ」と熱をあげてペダルを回しており、いつかは「でっかい」岩岳のてっぺんに到達し立っている・・!そんな簡略なイメージが出来上がった。岩岳と1対1で遊んでいることがまた愉快であり、たいして疲れてもなかったこともあって、再び林道に取り付いた(笑)!2度目のダウンヒルは朴の木平経由楠川へ。ここは名前のとおりなんですね。シングルトラックは大きな朴の葉で埋め尽くされてましたん♪
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