やっぱり新緑といえばブナ林かなぁ〜♪@小谷温泉・鎌池・大渚山・雨飾山
2002年5月22日 晴れ




今朝自然園に上がったら、そこはまだまだしっかり雪の世界。水芭蕉も3箇所、広さにしてそれぞれ畳6畳程か。黄砂の影響を色濃く受けた雪面はどこかの星を連想させる凸凹なありさま。小屋のご主人も「こんな自然園初めてだよ〜!」と困ったように眉をひそめる。今週末にスキーツアーを予定している僕も真似をして「ウゥ〜ン・・」と眉をひそめる。二人して自然園の方を向いてしかめっ面をしているわけだから、今の自然園の様子が想像されるというものだ・・。さて、そんなことで代替案にどこかいいとこないかなぁ〜、と思いついた先がここお馴染みの「鎌池」!
さすがにスキーとはいかないまでもまだまだそこかしこに雪は残っており、ちょうどその雪が新緑のブナの森を下からレフ板よろしく光を反射させ、なにもかもがものすごくとにかく明るい!全てのブナが自らで光を放っているかのようで目に眩しい。「新緑だぁ・・・」と、誰に言うでもなくそのままの言葉をつぶやく・・。さて、左写真は何をご覧に入れたいかというと、雪に混じっているオレンジ色の物。これはブナの冬芽を包んでいた鎧(芽鱗とかいう?)が芽吹きとともに落ちたもの。広大なブナの林になるとこの時期一斉に地面がオレンジ色になるのが圧巻。八甲田の周りなんか一瞬ですがオレンジとミドリの世界になりますよね!好きな景色なので今日は人の声のしないところまで移動、敷物を出して池波正太郎「剣客商売」を取り出し寝っ転がって読む・・・至福。
場所を雨飾キャンプ場に移すと、今度は春の大群落「水芭蕉」が目にやさしく広がっていた。どうしてこんなに可憐な色の配色なのか・・・と、近くで眺めれば眺めるほど思わずにはいられない。水芭蕉は水気の多い湿地帯、もしくは水の中から出ているイメージがあるが、こうした殺風景な秋の名残からすくっと伸びている様もまたいい。今年は雪の消えるのが早いといってスケジュールを組んだものの、自然園にしろ鎌池にしろ、結果、自然のサイクルにはそんなにズレは無いようである。さて、週末はどうしよう・・・・