栂池→天狗原→風吹大池→北野 ステップソールテレマークスキーツアーの記録
2002年4月26日



天狗原から一段滑り下り、風吹方面を望んだのが上の写真。正面、コースのように伸びた尾根を忠実にたどるとまずは「フスブリ山」。コース上晴れていれば特に迷いやすいところもなく、振り返ると白馬乗鞍岳や雪倉岳が見渡せる。フスブリ山からは、蓮華温泉の帰りのコース「木地屋コース」の角小屋峠やウド川が見下ろせる。車をまわしておき、ここから木地屋に下っても面白そうだ。さて、フスブリ山を背にしてまた尾根を進む。見通しの良い木立の中、案内看板にしたがってすこし登ると突然広地となり、正面に現れるのが「岩菅山」「横前倉山」「風吹岳」。その広地を進み、目線を落とすと今日の目的地「風吹大池」がまだ雪の下であるが広がっている。天狗原から風吹大池までの所要はおよそ1時間。基本的に下りではあるが、ステップソールのスキーが活躍する適度なアップダウンを想像していただくと良い。もしまた天狗原に戻ろうとするのであればシールが必要であろう。さて、広地から池に滑り込んで赤い屋根の「風吹小屋」へ。小屋の1階部分は雪に埋まり、出入りは2階のドアからとなる。ドアを開けた4畳程の部屋には布団が数組あり、そこから梯子を下ると1階部分食堂兼の居間である。「今度はここに泊まってみるのも悪くないなぁ〜」と、居心地の良い小屋にて早速次回の山行を想像する・・。昼食。さて、ここからはまた同じコースを天狗原に戻る予定であったが、広地より望む天狗原はガスの中。それではということであっさりコースを「北野」に変更。大池から北野までは、4分の1が登山道、4分の3が林道といったところ。この林道部分に雪が無い場合は結構歩かなければならない。「ま、迎えに来てもらえばいいや!」とはまさに地元の発想。北野にてdocomoが通じることを役場に電話確認し、いよいよ滑走開始。出だし、ちょっと急で狭い斜面となるが気持ちの良い巨木ブナの疎林を縫うように滑る。後半はさすがに雪が無く、小枝や細枝のブッシュ帯をジグザグにクリアー。林道もほとんど除雪されており、ちょうど買い物に出ていた妻に迎えにきてくれるよう頼みそこでスキーをはずした。夏は何度も足を運ぶ風吹大池であるが、雪の時期に訪れたのは今度が初。来シーズンには厳冬期から集中的に探索してみようと思う、興味深い山域であった。